本当はどうなんだ立花隆

amazon:ぼくの血となり肉となった五〇〇冊-そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊

これ一つだけ取り上げるのも何なんだが、
ゲーム脳の恐怖』(森昭雄著)の書評には笑った。
これまで積み上げてきた数々の功績も、この本を普通に読んでいる時点でガラガラと崩れていく。そんな感じ。

いや、内容はいいんだ、別に。ただ、書評のレベルが中学生の感想文みたいなんだもの。
(手元に本が無いので、どなたかのブログから。)
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Tachiba070212.htm

若者がテレビゲームのやり過ぎで、脳機能が退化しているそうだ。前頭葉前頭前野という部分の機能がおとろえている。すぐ切れる、羞恥心がない、生きる意欲がない、等々はこれで説明できるという。テレビゲーム中の脳波のパターンは、痴呆症の老人と同じだというからビックリ。

ああ、あんたにビックリだよ。
立花隆には、批評家としての能力は無くなったのだろうか。というか、最初から無かったのだとしたらもっといやだ。

この人に権威を持たせてはいけないのかも知れないと思い、この人の首に鈴をつけている人はいるのかしら、と少しネットをさまよう。
http://whole-week.mo-blog.jp/weakhole/cat4859596/index.html
http://d.hatena.ne.jp/bluecamel/20060723
おお、これは面白いね。まだ読んでないですが。きっと面白い。


氏の著作の社会的な文脈には全く関心がないので、自分で検証する気には全くならないが、
言論界の石原慎太郎的なポジションに居座る(居座ってないか)御大の権威に対して、まともに批評を行うことがブロゴスフィアが存在していることに希望を感じる。密かに彼らを応援しようと思う。